ウルフドッグは総称です

タイプの違いが大きくあるため、ブリーダーによって全く別の種だと認識をした方が分かりやすいです。

基本的にはアラスカンマラミュート・ジャーマンシェパードドッグ・シベリアンハスキーなどがオオカミの血とともに入っています。これらの犬種の性質や見た目が違うのと同様にウルフドッグは総称でしかありません。わかりやすく言うならばマラミュートミックス、ジャーマンシェパードミックスと言った方が性質もわかりやすいのではないかと感じます。

大元であるアメリカでは、各犬舎でタイプが違うためオオカミ犬と総称で呼ぶよりも、犬舎名、ブリーダー名、呼んでいる名称で分類しています。日本でもこのようにウルフドッグだけではなく、犬舎名、ブリーダー名などで別種として見ていくことでズレを生まなくなります。あの犬のように育てたいと思っても、同じ血筋の犬でないと、タイプが大きく異なるためズレが出ます。それらを解決するためには、犬を見る目を養うことが一番適切です。

体高、毛色、性格、飼い方全てにおいてミックスなので大きくウルフドッグとだけ括らずに、各犬舎別で全く違う種として見ていくことを推奨します。

ウルフドッグの性格

彼らは人が苦手です。上手に人混みを歩ける個体は非常に珍しいです。それらは人に飼い慣らされたイヌと人を敬遠するオオカミのミックスであることが理由となっています。

人と共に生きることが難しい野生の種と、人と上手く共存することを選択した犬。遺伝子上はほとんど同じですが、性質が全く異なります。そこが彼らを見るポイントとなってきます。

まず、性格が人を苦手とすることから、恐怖で他者に噛み付く行為が出る場合もあります。ニュースで話題になっていたオオカミ犬の逃走は皆さんもご存知だと思いますが、人が苦手なタイプは逃走すると捕まりません。そして恐怖から他者に噛み付く行為をする可能性もあります。

それは、本来持っている性質もあるため躾次第でどうにかなる、とは簡単には言えません。長野県を筆頭に、千葉、静岡、京都でも逃走がありました。ほとんどプロの家から逃走しています。多数飼育している人でさえも逃走すると捕まらない可能性があります。それをどう躾けるか?とても難しいことになると思います。人から避けていこうとする行為と向き合っていかないと、獣医に連れていくことも非常に難しくなってきます。過去にはブリーダーが噛み殺された事件も起きています。オーナーであっても、慣れた人間であっても、プロであっても噛まれることがある種です。上記に記載してあるとおり、犬舎によってタイプが全く異なりますので欲しいと思える犬舎内に入って彼らの動きを見てください。檻越しに観察するのではなく、必ず柵の中のスペースの中に入り、どのような動きをするかを正面からご覧ください。基本的には柵越しだと友好的な反応をする個体が多いです。スペースの中に入って正面から向き合った際に本当の姿が見えてきます。親犬の性格が子に遺伝します。何も見ずに迎えることよりも、まず、彼らの親犬とスペースの中で接触してから判断ください。その親犬の性格が今後を左右していきます。

ウルフドッグの餌

各犬舎によって給餌方法が違います。肉を与えて育てているところがほとんどです。鹿肉、猪肉、鶏肉を捌いて与えて育てられているため、子犬も同じように飼育することを推奨します。

肉飼育からフード飼育に移行することは難しいところもありますので、もともと育っていた環境と同じような給餌方法で育ててあげてください。育て方に関しても各犬舎で全く異なります。それぞれ迎える犬舎で情報を聴取して育てていってください。他の飼育者と同じ餌にすれば良いのか?と言ったらそうではありません。それぞれタイプが全く別のため参考程度にして、あとはブリーダーから育て方を教わることを推奨します。

ウルフドッグの見た目

見た目に関してはミックスのため、同じブリーダーからの個体であっても犬によっては別種に見えるほど見た目や大きさが変わってきます。同じウルフドッグとして括らずに親犬や血縁犬をみて把握してください。ジャーマンシェパードが濃いか?オオカミが濃いか?アラスカンマラミュートが濃いか?シベリアンハスキーが濃いか?同じ総称でもこれだけの違いがあるため、タイプ別で見てください。

体高も様々ですが足の長いタイプ、がっちりしたタイプなど骨格構成からしても違います。アラスカンマラミュートとシベリアンハスキーは色こそ似ていますが骨格や性質、大きさが異なる別の種です。これらが複雑に混じり合ったミックスは、さらにタイプが異なります。そのためどのようなタイプが良いかを判断してください。犬のような性格でオオカミの見た目のような、そんな理想を兼ね備えたタイプは50年あまり存在していません。

ウルフドッグに多い病気

日本のウルフドッグに多い病気をお伝えします。白内障、膝関節異常、股関節形成不全、内臓奇形、が非常に多く発生しています。これらの疾患はエンバークと言われるアメリカの遺伝子検査では発見されません。眼、骨格に関しては各犬舎に過去発生したことがあるかを教えてもらうと良いでしょう。

著者であるローズウルフ犬舎からは上記の疾患に関しての検査及びテストをしていますので発症した子犬が出たことは一度もありません。

ウルフドッグの飼育スペース

彼らはオオカミ、アラスカンマラミュート、ジャーマンシェパードなどのタフな種のミックスです。絶対的な運動量が必要になります。そして親犬の育ってきた環境と類似した環境で飼育することが子犬にとってもストレスなく過ごしていけると考えられます。檻飼育をされていたり、室内で柵飼育をしたり、それぞれで育て方も違います。完全室内フリーにして飼育しているブリーダーは国内には今の所はいません。

飼育する環境は庭は広ければ広いほど良いです、室内スペースも広ければ広いほど良いです、飼育時間も取れるならあればあるだけ良いです。これらは超大型犬を飼育する環境と同等だと思います。

ローズウルフでは寝室フリーの個体と、6帖ほどのスペースに2匹ずつほどフリーにして生活させていますが、家の中を完全フリーには飼育させていません。